三つの願い/隠された戦後引揚げの悲劇本pdfダウンロード
三つの願い/隠された戦後引揚げの悲劇
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三つの願い/隠された戦後引揚げの悲劇本pdfダウンロード
によって 市川 和広
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ファイルサイズ : 18 MB
昭和20年8月15日、日本は無条件降伏をし、太平洋戦争が終結した。この戦争では、満州をはじめ中国、朝鮮、東南アジアなどへ、多くの日本人が、兵士としてはもちろん、軍属や開拓農民として一般人たちも数多く送り出されていた。その数およそ七百万人と言われている。そして、日本の敗戦によって、それらの人々が自国難民として日本へ引き揚げてきたのだが、その引き揚げに際して、多くの悲劇が生まれた。主人公の村山恵子は、大正15年、現在の北朝鮮で生まれた。戦前、女学校を卒業した彼女はソウルにあった京城赤十字病院の看護婦養成所に進み、そこで終戦を迎え、日本に引き揚げてきた。彼女は、昭和21年2月、日赤より招集を受け、福岡県の二日市にあった医療施設に赴任した。外地からの引き揚げに際し、特に、満州や北朝鮮からの引き揚げでは、多くの日本人女性が、ソ連兵や現地住民から強姦されるという悲劇が起こっていたのであるが、彼女が赴任した二日市保養所は、そのような望まない妊娠や性病を罹患してしまった女性たちに、治療や堕胎手術を非合法で施す施設であった。本小説は、そんな歴史の闇に葬られてしまっている事実を、後世に伝えるべく証言活動を行っている一人の女性を主人公にして、彼女の女学校時代の友情と、その友人たちに襲いかかった悲劇を合わせて描いたものであり、実在の人物の証言に基づいたドキュメンタリー小説である。
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著者ご本人から購入についてご丁寧なメールを頂きました。この本自体はフィクションであろうと思われます。大陸からの日本人の引揚者の中には女性、子供、といわゆる弱者に光をあてた本がなかなかありません。まず、母体保護法がなかったこと。レイプで臨まない妊娠をした女性の多くは中絶、堕胎を施術され、出産された子供は里子に出されたりして、悲しい歴史の中でひたすら沈黙を貫いて生きてきました。戦後、月日を重ねても当事者は語らず、悲しい記憶はそのまま歴史に埋もれてしまっていました。読みやすくて文章にどんどん惹かれて読んでしまいました。韓国慰安婦問題などは大きく取り上げられていますが、国内の日本では声が上がらない現実があます。刑法が特に4強姦罪など100年以上経っても改正されていない、申告しなければ罪にならないなど被害者に取ってとても辛いシステムになっています。そして、この本に出てくる5人の女性たちが少女時代に約束したことが、北朝鮮という日本と国交がない国で叶えられるのか…色々考えさせる本でした。
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