偽薬効果ダウンロード
偽薬効果
strong>本, H. ビーチャー
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によって H. ビーチャー
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著者からのコメント 著者 笠原 敏雄,2002/03/04 偽薬効果を扱った24編の論文を収録 偽薬効果という現象については,日本でも臨床に携わる人たちは経験的によく知っていますが,ふしぎなことに,日本では,この現象について扱った論文や書籍はほとんどありませんでした。そのような状況の中で,この現象をさまざまな角度から扱った24編の医学・心理学論文を収録した書籍を編集しました。医学の歴史は偽薬効果の歴史だと考えて、ほぼまちがいないようです。専門家向けですが,非常に興味深い内容を含んでいますので,一般の方がお読みになっても役立つこととと思います。なお、この編書は,前著『多重人格障害──精神生理学的研究』(春秋社)の続編にあたりますので,あわせてお読みいただければ,当方の編集意図がより明確におわかりいただけると存じます。 内容(「BOOK」データベースより) 偽薬効果は事実か、手術にも「偽薬効果」があるのか。24編の重要論文を収録した本邦初の本格的研究書。 商品の説明をすべて表示する
偽薬効果を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
偽薬効果という興味深い現象に関する論文集。本格的研究書は現時点で日本唯一だろうか。論文24本のうち、50年代が4本・60年代が2本・80年代が6本・90年代前半が5本(※3本が90年)・90年代後半が7本。なお注意点として、本書には偽薬効果のメカニズムについての生理学的・神経学的研究は入っていない。「読者の方々にご判断いただく」との編集方針から、歴史的な(価値しかない)有名論文あれば近年の手堅い研究あり、人類の医療史における歴史的位置づけ・肯定と懐疑・臨床や研究の場での問題・手術と偽薬・各種実験手法への影響などなど、偽薬にまつわるエトセトラの広がりと混乱を立体的に把握できる構成になっている。全体として7:3くらいで『心の不思議な力』マンセーに傾いてはいる(怪しげなトンデモ話満載の論文まで入ってる)ものの、・偽薬は主観に凄い効果あるよ派・肉体にまで効果あるよ派・それは言い過ぎというか君らの研究穴だらけだよ派・偽薬効果のノイズを補正したい派(本当の薬効を確かめるのが主で偽薬は脇だよ派)・偽薬効果を役立てたい派(人間って不思議だね派)・催眠術は凄いよ派といった多様な論点をフォローしている。「偽薬は凄い」の典拠として今なお持ち出される有名なビーチャー論文の不備を徹底批判した第5章や、実験からゴミ取りするには単なる二重盲検法は不足だと主張する第12章、偽薬使用と倫理問題(特にインフォームドコンセントとの関わりから)を論じた第15章が興味深かった。巻末の厖大な文献案内(ほとんど海外文献)はさすが。難点として、読者に判断を預けて「編者による各論文の論評は避けた」ために各研究がその後どのように追試され現在どんな価値を持つのかが不明。多様性の裏面として見通しが非常に悪い。ついでに初出が一覧でなく各章最初のページにあるだけなので見づらい。玉石混淆がはっきりしすぎ。値段も高い。総合して星三つ。
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