漫画のすごい思想ダウンロード

漫画のすごい思想

strong>本, 四方田犬彦

漫画のすごい思想ダウンロード
によって 四方田犬彦
3.8 5つ星のうち2 人の読者
ファイルサイズ : 21.39 MB
内容紹介 博覧強記の鬼才・四方田犬彦が、政治の季節からバブル崩壊に至るまでの日本人の精神構造を描ききった作品と漫画家を徹底解剖! 内容(「BOOK」データベースより) 政治の季節からバブル崩壊まで、漫画は私たちに何を訴えてきたのか。つげ義春、赤瀬川原平、永井豪、バロン吉元、ますむらひろし、大島弓子、岡崎京子…すべては1968年に始まった! 著者について 1953年大阪生まれ。東京大学人文系大学院博士課程修了。明治学院大学教授として長らく映画史を講じた後、現在は映画と文学を中心に批評活動に専念。研究対象は映画史、漫画論、記号学など多岐にわたる。漫画研究では、1994年に『漫画原論』を、2004年には『白土三平論』を発表。共著等も含めると著作は120冊を超える。斎藤緑雨賞、サントリー学芸賞、日本エッセイスト・クラブ賞、桑原武夫学芸賞などを受賞。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 四方田/犬彦 1953年大阪府箕面に生まれる。映画史・比較文化研究家。詩人。エッセイスト。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。明治学院大学教授として長らく映画史を講じた後、現在は研究と執筆活動に専念。コロンビア大学、ボローニャ大学、清華大学、テルアヴィヴ大学などで客員教授・研究員を務める。『映画史への招待』でサントリー学芸賞。『翻訳と雑神』『日本のマラーノ文学』で桑原武夫学芸賞。『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞。『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
以下は、漫画のすごい思想に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
著者は、漫画でしか成しえない「思想」を新たに作り出したとして、1960年代後半から90年代に活躍した漫画家たちを取り上げている。ここでいう「思想」とは、たとえば、「世界のあり方に強い懐疑を抱く青年たちを勇気づけ、彼らの思索と行動に大きな霊感を与える」というものである。著者は、映画、文学などの博覧強記の知識を背景として、精神分析の手法も用いながら、漫画ならではの独自の構造や思想を析出し、それが、当時の社会や文化とどのような関係を切り結んできたかを解説する。たとえば、つげ義春については、『海辺の叙景』や『ねじ式』などの作風の異なる作品の分析を通じて、共通に「女性なるもののアブジェクション(不気味なもの、おぞましいもの)への恐怖を体現している」とするなど、作家の深層心理や作品の新たな魅力を掘り起こすことに成功している。また、この内容が雑誌に連載されていた時の表題は、「わが青春は漫画ばかり」というものであった。この表題からも分かるとおり、冷静な分析とともに、著者の漫画に対する熱い思いも伝わってきて、同時代を生きてきた私にとって、涙なしでは読めない部分も数多くあった。なお、漫画のストーリーの説明や実際の漫画からの絵の引用も適切に行われているため、実際にこれらの漫画を読んだことのない読者も、十分楽しめる内容となっている。漫画や映画などの文化現象を深読みしたいと思っている方々にもおすすめである。参考まで、取り上げられている漫画家は、以下のとおり(掲載順)。佐々木マキ、林静一、岡田史子、つりたくにこ、つげ義春、滝田ゆう、楠勝平、タイガー立石、赤瀬川原平、宮谷一彦、樋口太郎、上村一夫、池上遼一、勝又進、永井豪、樹村みのり、手塚治虫、バロン吉元、ビッグ錠、小山春夫、淀川さんぽ、ますむらひろし、村祖俊一、宮西計三、大島弓子、畑中純、高橋葉介、黒田硫黄、岡崎京子。

0コメント

  • 1000 / 1000